手でピストル真似て 涙をのむ

管理人がコレクションしているモデルガンやリアル重視のエアガンを、下手な写真でご紹介するサイトです。なお、当然のことながら、その全てが、日本国内で一般に流通していて模型店等で購入できる市販の模造品です。

はじめに

P.38 

「手でピストル真似て 涙をのむ」 にご訪問いただき、ありがとうございます。下手なサイトではありますが、時間の許す限りご観笑ください。

このサイトの記事は作成日の新しい順に並んでいますが、管理人のコレクションの状況に応じて、そのモデルになった実銃における“開発メーカー等”別にカテゴリ分けしています。

 BERETTA : ピエトロ・ベレッタ社
                       M1934  M84  M92SB  M92F
 COLT : コルト・ファイヤーアームズ社
                  M1903  VEST POCKET  U.S. M1911  U.S. M1911A1
        JUNIOR COLT  COMBAT COMMANDER  
                  WOODSMAN SPORTS (第2期生産型初期Ver.)
        .380 GOVERNMENT
 Fabrique Nationale : ファブリック・ナショナル社 (FN社)
                                   Browning M1910  M1935
 SIG / SIG SAUER : シグ社、およびシグ・ザウアー社 (シグ・ザウエル社)
                                   P210-1  P220  P230SL
 SMITH & WESSON : スミス&ウェッソン社 (S&W社)
                                   M39-2 (前期型)  M19  M36
 WALTHER : カール・ヴァルター社 (ワルサー社)
                        PP  PPK  PPK/S  P.38 (前期型)
 日本の旧造兵廠等 : 日本の旧造兵廠・企業が開発したもの
                                    南部式自動拳銃小型 (御賜仕様)
                十四年式拳銃 (前期型)  十四年式拳銃 (後期型)
 OTHER : その他のメーカー等が開発したもの
                    P.08  Tokarev TT-33  MAUSER M712
         Cz75 (前期型)  GLOCK 17 (第2世代型)  
 未分類 : 開発メーカー等に分類できない記事など

また、“単語”によるサイト内検索もできますので、ご活用ください。

なお、記事の文章は、管理人の浅さかな知識に基づくものですので、誤りがあるかもしれません。客観的事実に誤認などがあれば、ご指摘いただければ幸いです。

それでは、下にスクロール、またはカテゴリをクリックしてお進みください。


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M1934

Modello 1934

M1934

「Modello 1934」は、イタリアの老舗銃器メーカーであるBERETTA社が開発し、1934年に旧イタリア軍に制式拳銃として採用されたシングルアクションのオートマチック・ピストルです。軍用拳銃としては、やや威力不足と言われるものの、兵士の評判は良好だったそうです。 

M1934

第一次世界大戦中、旧イタリア軍は拳銃が不足する状況に陥ったため、BERETTA社に対し大量生産に適した拳銃の開発を依頼。これを受けたBERETTA社は、1915年に「Modello 1915」を開発しました。これでオートマチック・ピストルの開発にはずみがついたBERETTA社は、設計と改良を積み重ね、後に「Modello 1934」を誕生させることになります。

M1934  

BERETTA社のオートマチック・ピストルの特徴として、“スライドの上部を大きくカットしたデザイン”が挙げられます。これは1922年に開発した「Modello 1922」に取り入れられて以降、現在に受け継がれるデザインです。もちろん、1934年に開発されたこの「Modello 1934」にも採用されています。

M1934

イタリアといえば、職人による“ハンドメイド”の工業製品が有名ですが、「Modello 1934」も銃器職人の手作業による製造、組み立てが行われ、まさに“工芸品”のような仕上がりだったそうです。旧イタリア軍に制式採用された後に第二次世界大戦が始まりますが、他の敗戦国の例と同様に、「Modello 1934」も大戦後期になると精度や仕上げがどんどん粗悪になっていったようです。

M1934

「Modello 1934」は、9mm口径(38口径)で「.380ACP」弾を使用します。装弾数は7発です。「.380ACP」弾は、軍用として使用するには威力不足が指摘されますが、一方、これを使用するピストルはストレートブローバック方式で設計できるため、構造を簡単にし、また部品を少なくすることができます。それは当然、生産性を上げ、コストを下げ、補給を容易にしますので、「Modello 1934」はそのメリットの方が重視された結果生まれた軍用拳銃だったのだと思います。

M1934

「Modello 1934」のマニュアル・セイフティのレバーは、180度回転させる方式です。また写真のように、レバーをセイフ位置にした状態でスライドを後退させると、レバーがスライドに引っかかり、一時的にスライドをロックすることができます。このレバーは、グリップを握りながらその親指で操作できるようなものではないため、「Modello 1934」の用途から見ると、褒めらる設計ではなかったと思います。

M1934 

第二次世界大戦中のイタリア戦線では、連合軍の兵士が競って「Modello 1934」を“戦利品”にしたそうです。第二次世界大戦後、BERETTA社は「Modello 1934」の再生産を開始し、再編されたイタリア軍でも再び制式拳銃として採用されました。結局、生産は1980年頃まで続いたようです(1991年までという文献もある)。

 

写真に使用したトイガンは、ウエスタン・アームズ社製のABSガスガンです。グリップは木製に交換しています。なお、マガジンはモデルガンのものを流用して撮影しています。

 

<実銃データ>

 口径 : 9mm

 使用弾薬 : 9mm×17 (.380ACP弾)

 装弾数 : 7+1 

 作動方式 : シングルアクション・ストレートブローバック

 全長 : 約150mm

 重量 : 約650g (700gを超えるという文献もある)

 生産 : 1934年〜1980年頃 (1991年までという文献もある)


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COLT VEST POCKET

COLT Model 1908 VEST POCKET

VEST POCKET 

「Model 1908」は、アメリカ人銃器設計家ジョン・モーゼス・ブローニング(John Moses Browning)が設計し、アメリカの大手銃器メーカーであるCOLT社が販売したシングルアクションのオートマチック・ピストルです。たいへん小さな拳銃ですが、アメリカ国内での人気は高かったようで、1908年から1948年までの40年間に42万丁以上が生産されたそうです。

VEST POCKET

ジョン・ブローニングが設計した小型拳銃を先に開発したのは、ベルギーのFN社でした。1906年に開発されたそのモデルは、「Fabrique Nationale Model 1906」と呼ばれています。それの“COLT社版”と言えるのが、この「Model 1908」です。実際にモデルガンを手にとってみると、握り難いほどの小ささを実感することができます。

VEST POCKET

「VEST POCKET」とは、“背広の下に着る「ベスト」の小さなポケットにも入る”という意味からつけられた、いわば愛称のようなものだそうです。小さなポケットに入る以上は、そこから上手く取り出せる必要がありますが、そのため、引っかかりそうなものは極力減らしたスタイルになっています。

VEST POCKET

撃発機構はストライカー方式を採用し、サイトもスライドに埋没させることで、見た目はスッキリしています。このスタイルは、後日、ジョン・ブローニングが開発する中型拳銃「Fabrique Nationale Browning Model 1910」に引き継がれていきます。

VEST POCKET

100年も前に設計され、かつ、こんなに小さなオートマチック・ピストルなのに、セイフティ機能に関しては、なかなか配慮されたものになっています。マニュアル・セイフティ、グリップ・セイフティ、マガジン・セイフティと、3つの機能を備え、誤って暴発する事故を防いでいます。

VEST POCKET

「Model 1908」は、口径6.35mm。「.25ACP」弾を使用します。小さくても装弾数は6発と、護身用拳銃としては充分な性能を備えていたと言えます。また、女性をターゲットにしたカスタム・パーツも数多く販売されていたそうです。

VEST POCKET

現在では「Model 1908」や「VEST POCKET」という名称は使用されていないようで、「Colt's Manufacturing Company」社のダウンロード・サービスに掲載されているマニュアルでは、「Automatic Pistol Caliber .25 Pocket Model, Hammerless」という名称になっています。そもそも当初からこちらの名称だったという説もあります。 (当該マニュアルは、こちらからリンクしています。)

 

写真に使用したトイガンは、コクサイ社製のABSモデルガンです。塗装はしていません。グリップは木製に交換しています。

  

<実銃データ>

 口径 : 6.35mm

 使用弾薬 : 6.35mm×16SR (.25ACP弾)

 装弾数 : 6+1 

 作動方式 : シングルアクション・ストレートブローバック

 全長 : 約127mm

 重量 : 約380g

 生産 : 1908年〜1948年 (1946年までという文献もある)


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SIG P210-1

SIG P210-1

P210-1

「P210」は、スイスの工業メーカーであるSIG社が開発したシングルアクションのオートマチック・ピストルです。スイスは、精密機械の製造技術が高い国として有名ですが、この国の製品だけあって、「P210」は高い命中精度を誇るといわれています。

P210-1

「P210」が開発されたのは、1947年。SIG社は、このピストルにもともと「Model P47/8」という名称を付けていました。これは、開発年(47年)と装弾数(8発)を組み合わせたものだったそうです。しかし、年月の経過とともに“古い”というイメージを持たれかねないと考えたSIG社は、開発年とは全く関係のない200番代の数字をピストルの名称として使うことにしたそうです。

P210-1

「P210」には、「P210-1」から「P210-8」までのバリエーションが存在します。また、1949年にスイス軍が採用したモデルには、「Pistole 9mm Model 49」という制式名称が付けられました。このモデルガンは、一番最初の市販用モデルである「P210-1」を再現しています。

P210-1

「P210」のマニュアルセイフティは、右手の親指で操作できるようにレバーが配置されています。現実での拳銃の運用を考えた場合、マニュアルセイフティは解除する方が早急性を求められると思います。実際にモデルガンを手にしてみると、セイフ位置にする(レバーを上げる)のは操作し難いのですが、これを解除する(レバーを下げる)のは簡単です。

P210-1

「P210」の特徴のひとつに、スライドがフレームの内側に組み合わさっている点が挙げられます。これには、銃身のブレが減少し、よって命中精度が向上するというメリットがあるそうです。なお、後にチェコスロバキア製「Cz75」がこれを参考に設計されたという話は有名です。

P210-1

スライドがフレームの内側に組み合わさっていることのデメリットといえば、スライドのセレーション(指を掛ける部分の滑り止め)が小さくなり、よってスライドが引き難い点が挙げられます。実際にモデルガンのスライドを引いてみると、その引き難さが分かります。

P210-1

「P210」は、 職人の手により精密に加工されたパーツで組み立てられていたそうです。このため、命中精度が高かったというのも頷けますが、その反面、生産効率が悪く、コストの高いピストルであったともいえます。実際に、市場での価格は非常に高価で、販売は伸びなかったとのこと。SIG社は、この反省を、後継モデル「P220」の設計で活かすことになります。

 

写真に使用したトイガンは、MGC社製のABSモデルガンです。キャロムショット社の「メタルブルーコート」(フレーム、スライドなど)、「ブラックスチール」(トリガー、マガジンストップなど)で塗装しました。グリップは木製に交換しています。

 

<実銃データ>

 口径 : 9mm ( ※ 「P210-4」の一部と「P210-7」は、5.59mm)

 使用弾薬 : 9mm×19 (9mmパラベラム弾)

    ( ※ 「P210-4」の一部と「P210-7」は、5.59mmx15 (.22LR弾) )

 装弾数 : 8+1

 作動方式 : シングルアクション・ショートリコイル

 全長 : 約215mm

 重量 : 約900g

 生産 : 1949年〜1985年 (「P210-1」〜「P210-8」) 

  ( ※ ただし、「P210-5」「P210-6」は、1994年から再生産されている。)


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南部式自動拳銃小型 (御賜仕様)

南部式自動拳銃小型 御賜仕様

南部式自動拳銃小型 

日本において明治後半に開発され、昭和初期まで生産されていたシングルアクションのオートマチック・ピストルです。文献によって「南部式小型自動拳銃」、「南部式小型拳銃」などいろいろな名称で呼ばれていますが、ここでは「南部式自動拳銃小型」と呼ぶことにしたいと思います。設計者は、旧日本陸軍の技術将校、南部麒次郎です。

南部式自動拳銃小型

「南部式自動拳銃小型」が開発されたのは、1902年(明治35年)頃といわれています。東京砲兵工廠の製造所長になった南部麒次郎は、輸入した各国のオートマチック・ピストルを評価し、研究を重ねながら国産の開発を目指しました。この開発計画には、同じ構造で大型・小型の2つのタイプを完成させるという内容も含まれており、今となっては世界的にも珍しい取り組みだったといえます。こうして完成したのが「南部式自動拳銃」の「大型」と「小型」です。

南部式自動拳銃小型

開発計画の関係もあり、「大型」と「小型」は、ほぼ同じ構造をしています。そのため、「南部式自動拳銃小型」は現在でいう“中型オート”より細身であるにもかかわらず、「大型」と同様にショートリコイル方式が採用されています。今となっては“オーバースペックだ”と評されることもありますが、このような小さなオートマチック・ピストルをショートリコイル方式で製造できた当時の技術力の高さは、評価に値すると思います。

南部式自動拳銃小型 

「南部式自動拳銃小型」は、1909年(明治42年)から1923年(大正12年)まで東京砲兵工廠で生産され、その後これを引き継ぐ形で1929年(昭和4年)までは、東京瓦斯電気工業という企業で生産されたとのこと。製造数は、東京砲兵工廠が約5,900丁、東京瓦斯電気工業では500丁から600丁程度だったようです。ところで、開発から生産開始まで、ずいぶん時間がかかったのはなぜでしょうか?

南部式自動拳銃小型

安全装置は、グリップ・セイフティとマガジン・セイフティが装備されています。グリップ・セイフティは、グリップ前側にレバーがあるのが特徴です。使用する弾薬は、「大型」が「8mm南部弾」であるのに対し、「小型」は「7mm南部弾」。装弾数は、文献によって6発だったり7発だったり。

南部式自動拳銃小型 

「南部式自動拳銃小型」は、ごく初期に生産された少数を除けば、生産終了まで型に違いはないそうです。ただし、細かく言えば、東京砲兵工廠の製品と東京瓦斯電気工業の製品では、レシーバー上の銃身側に刻印されたメーカーマークが異なります。また、東京砲兵工廠では、旧陸軍の学校で優秀な成績を修めた卒業生への御賜品として、「御賜仕様」を製造しました。これは、レシーバー上のリアサイト側に「御賜」(「おんし」と読む。)の文字が刻印され、また組み立ては特に丁寧に仕上げられていたそうです。このモデルガンは、「御賜仕様」を再現しています。

南部式自動拳銃小型

「南部式自動拳銃」は「大型」「小型」ともに、左右非対称という特徴を持っています。リコイルスプリングと、そのガイドロッドが左側にしかなく、前から見ると写真のような形をしています。開発当時、旧陸軍では採用試験まで実施したものの、構造が複雑なことや高価なことから、制式採用にはなりませんでした。なお、海外では「BABY NAMBU」と呼ばれ、現在、実銃はコレクター市場で非常に高値で取引されているそうです。

 

写真に使用したトイガンは、マルシン社製の金属モデルガンです。グリップは木製に交換しています。金属モデルガンは、銃刀法に基づく規制により、金属主要部分が白または黄色(金色を含む。)でなければなりません。そのため、このモデルガンは金色に製造されたものであり、実銃の「御賜仕様」が金色をしていたわけではありません。

   

<実銃データ>

 口径 : 7mm

 使用弾薬 : 7mm×19 (7mm南部弾)

 装弾数 : 6+1 (7+1という文献もある)

 作動方式 : シングルアクション・ショートリコイル

 全長 : 約173mm

 重量 : 約550g (600g近いという文献もある)

 生産 : 1909年〜1929年 


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